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161話

私の上に積もった雪の重みで息もできないほどだったが、世界は一瞬だけ暗くなり、そしてローズと彼女の腕の中にいる私たちの赤ちゃんの幻影が見えた。そう簡単に諦めるわけにはいかないと悟った。

空気が完全に尽きる前に、後ろ足で蹴りながら前足で押し上げ始めた。何とか空気のある隙間を見つけて深呼吸することができた。そこから、足をもう少し高く押し上げると、雪を通して少しばかりの光が見えるようになった。

腕がより長くなるように姿を変えることにした。それこそが雪から自分を引き上げるのに必要なことだった。頭が出るとすぐに、深呼吸をし、生きていることに感謝した。

追っ手が雪崩で死んでいることを月の女神に祈りなが...