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157話

エミリー

女神様、このアルファは本当にセクシーだわ。彼の触れるだけで、まるで神経に電流が走るように体が反応する。目を閉じながら、私は指を足の間の敏感な部分へと滑らせつつ、彼の引き締まった筋肉が肌に触れる感触を想像している。

アルファ・トリスタンは純粋な魔法そのもの。

「あっ!」と声が上がる。明らかにアルファ・トリスタンのものではない。「イエス!イエス!」

鋭い平手打ちが私の顔に食い込み、強制的に目が開く。

ちくしょう。

私の上で、歪んだ歯を全開の笑顔で晒し、息苦しいほど熱くて臭い息を吐いているのは、スティーブンだ。

なんて最悪な失望感。

彼はまた強く私を叩き、笑う。これは最...