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116話

マーク

ドアの外を行進する足音が聞こえて、落ち着かない気分になっている。ぼんやりした頭と乾いた喉のせいで、リラックスするのはさらに難しい。立ち上がってドアに向かう。一体何の騒ぎなのか確かめる必要がある。

「宮殿が侵略されたのかしら？」ローズがお腹を守るように抱きながら尋ねる。

私は彼女のところに戻り、手のひらで彼女の顎を持ち上げ、目を見つめながら微笑む。彼女の瞳を見つめるのは、満月の夜に蛍でいっぱいの洞窟に迷い込むようだ。美しい。

「もし攻撃を受けていたら、今頃は知らされているはずだよ。それに、この城壁の周りには強力な防衛隊がいる。誰も入れない。万が一誰かが入ってきても、俺たち四人全...