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3: 彼女はどこ?

カラ視点

山のライオンたちの悪口を言おうなんて決めた奴は、よっぽど頭がおかしかったに違いない。この女たちは、あれほど必死な様子でありながら、ひどく心配してくれて、私に親切以外の何物でもなかったのだから。

彼女たちは大慌てで私の手当てをし、お腹の様子を確かめ、お茶に始まり、しまいには様々な食べ物を勧めてきた。一方の私は、その必死なまでの親切心と世話焼きぶりに圧倒されて、一言も発することができなかった。

このテントの外では、私の世界が崩壊しかけているというのに、私は手厚い看護の心地よさに浸っている。なんて自分勝手なんだろう?

ついに、女の一人が湯気の立つお茶の入ったマグカップを私の...