Read with BonusRead with Bonus

2:312号室

ジョナサン視点

あまりに多くの感情が一度に押し寄せてきて、自分が何を感じているのかさえ説明できなかった。

恐怖が最も強烈な感情の一つだったのは確かだ。だが、それと同時に強い安堵感や、切望、その他多くの感情も入り混じっていた。

すべてを理解し、状況を把握できているのは好きだったが、この相反する感情は俺にとって重要ではなかった。

彼こそが。キリアンこそが、俺の最優先事項だった。

病院へ走る俺の姿は、まるでケツに火でもついたかのようだっただろうが、どうでもよかった。重要なのは彼だけで、他人にどう見られるかなんて関係ない。

ドアを開けて中に駆け込んだ瞬間、何人かの看護師がちらりと俺...