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200話

ザイオン視点

痛み。それが私の知る全てだった、自分の存在すら知らなかった場所にまで。こんなに尻が痛むなんて思いもしなかったが、それさえも今は楽しんでいた。

そして、この地獄のような状況にいながらも、親友のことが心配でならなかった。あの吸血鬼のせいで、彼は戦いに負けつつあった。日に日に、ベインらしさが失われていくのが見えた。

彼の肌は灰色に変わり、目は感情を失い、その体は...くそ、彼を見るたびに、あの吸血鬼が彼に食事を許しているのか疑問に思わずにはいられなかった。

自分が死にかけているのに彼のことを心配するなんて、どれだけ馬鹿なんだろう?ハ、これも私の悪い癖の一つだな。

「ベ...