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172話

アイフ視点

ザイオンが出て行き、カラが彼が廊下に隠れて私たちの会話を盗み聞きしていないことを確認するとすぐに、彼女の目が冷たくなった。カラは怒りとも思える表情で私を見つめていた。

「なに？」私は彼女の冷たい態度に驚いて思わず言った。

「なんでもない」彼女は不機嫌そうに言い、席で身じろぎした。「それはそうと、ヴォイドが何か理解できた？それとも先に進む前に、情報を処理する時間がもっと必要？」

正直なところ、彼女の気分がコロコロ変わることと、ヴォイド、魔女、真の幻視についてのカラの告白—それらすべてが、すでに散らかり放題の私の狂った感情にさらに複雑さを加えていた。

ヴォイドの基本概...