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17話

アイフ視点

私の顎が落ちた。アメリアも同様だったが、彼女は私よりも上手く隠せていたようだ。アメリアが膝をついて視線を伏せると、私は驚いて彼女を見た。「アルファ様、ようこそ」と彼女は挨拶した。

アメリアが手を伸ばして私の手首を掴んだ。彼女は私を引っ張り下ろそうとした。明らかに彼女がしているのと同じことを私にもさせようとしていた。心の奥底では、彼女がなぜそのように振る舞うのか理解できたし、私も彼女に倣うべきだというヒントも得た。

しかし、いつものように、私の良識や残された生存本能に反して、私はじっと立ったまま膝をつくことはしなかった。

生き残ることは確かに重要だが、私のプライドもま...