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821話

ケーキの願い事をして、ろうそくを吹き消し、ケーキを切り分けた後、ようやく食事の時間になった。

キャロルはようやく救われた気分だった。

ステラはチャールズとハンナをくっつけようと懸命に働き、会話のきっかけを常に探っていた。

しかし彼女が考え出す話題はあまりにも気まずく、キャロルもマキシミリアンも居心地が悪くなるほどだった。

ステラが言う。「ハンナ、言っておくけど、チャールズはマジですごいのよ。両親の助けなしで会社を経営する16歳なんて見たことないわ」

ハンナ「うん、知ってる、それ何百回も聞いたよ」

「本当?」ステラは瞬きして、一生懸命考えた。そう、たぶん前に言ったことがあるんだろ...