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567話

写真ブースの画像がプリントされると、パトリシアは喜びに顔を輝かせながらそれらを手に握りしめた。一方、ジェームズはこの一連の出来事に無関心なようだった。彼の熱意のなさに気づき、パトリシアは彼の頭の後ろに手を伸ばし、遊び心のある力で押し下げた。

「見て、これ素晴らしいわ」彼女は写真を指さしながら促した。「あなたの鼻の上のリボン見て?いつもの厳格な表情とはかなり対照的よね、そう思わない?」

ジェームズの口と目の端が同時にぴくりと動いたのが唯一の反応だった。彼はパトリシアの独特な美的感覚に疑問を抱いていた。なぜ彼女が邪悪な魔女に不気味なほど似たマスクに愛着を持っているのか理解できなかった。

しか...