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412話

パトリシアはコーヒーテーブルにマグカップを置き、ゆっくりと立ち上がった。彼女の視線はシェーンに固定されていた。

「シェーンさん、もし今日立場が逆だったら、そして真実がグレースの言った通りだったとしたら、あなたはどうしましたか？私を許しましたか？それとも単なる『ごめんなさい』で水に流せましたか？」

シェーンは言葉を失った。確かに、もし立場が逆だったら、彼はパトリシアを決して許さなかっただろう。

「あなたが許してくれるなら、何でもします」とグレースは言った。

パトリシアは自嘲気味に笑いながら首を振った。

「実は、必要ないんです。私たちは他人同士ですから、私の許しなど何の価値もありません。...