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367話

五分後、寝室のドアが開いた。ハンターは笑顔で入ってきたが、パトリシアはベッドの隅に丸くなったまま、虚空を見つめていた。携帯電話はナイトスタンドの上に置かれたままだった。

彼は歩み寄り、電話を手に取ると、パトリシアに明るく言った。「電話を忘れてたよ。ゆっくり休んでいてね。仕事が終わったら、君の相手をしに来るから」

パトリシアはまだ反応を示さなかった。

彼は電話を持って部屋を出た。書斎に戻ると、彼の顔から優しい表情は完全に消えていた。電話の電源を入れ、メッセージ、通話履歴、テキスト、メールを隅々まで調べた。デバイス上のすべての通信アプリを細かくチェックした。怪しいものは何も見つからなかった。...