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218話

優しく温かな触れ合いがマーティンの体を貫き、まるで電流が唇を通じて流れ込むように、彼を凍りつかせ、茫然自失の状態にした。

そしてパトリシアの舌が彼の歯を開き、口内に侵入し、未経験ながらも熱心に彼の湿った舌と絡み合い、吸い付き、軽く噛んだ。

彼女の唇はゼリーのように柔らかく、オレンジの香りが味蕾を刺激し、軽く噛みたいという遊び心をかき立てた。

ドーン!まるでマーティンの耳元で花火が炸裂したかのようだった。彼の頭の中は雷鳴のような混沌、もつれた錯乱状態だった。

彼が抵抗しないのを見て、パトリシアはさらに大胆になり、小さな手が落ち着きなく彼の体を這い回った。

マーティンの喉には緊張感が走り...