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第1236章:無言の熱

彼の同意にステラは有頂天になり、ぴょんと飛び上がってランディの首に腕を回すと、抑えきれない興奮のままその場で跳ねた。

「やった! 見捨てないって信じてた! ランディ、大好き!」

彼女のはしゃぎっぷりにエレベーターが大きく揺れ、ギョッとしたランディは慌ててその腰に腕を回し、自分の体に引き寄せて安定させた。

「おいおい、落ち着けって。エレベーターの中だぞ! そんなことしてたら、壊れちまう」

まるでその言葉に呼び寄せられたかのように、エレベーターはガクンと揺れて停止し、暗闇に包まれた。

なんてタイミングの良さだ。

ランディは押し黙り、一方のステラは彼の胸に体を押し付け、怯えた声で囁いた。...