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第1234章相互の愛情

ステラは呆然とランディを見上げていた。この角度から見上げると、彼の顎のラインはシャープで、耳元にかけてすっと伸びている。首は長くしなやかで、喉仏がくっきりと浮き出ていた。長いまつ毛が目尻に深い影を落とし、普段は明るい色の瞳が、薄暗い照明の中ではほとんど黒に見える。

『なんて……格好いいの』

ステラはごくりと唾を飲み込んだ。今日一日、彼の圧倒的な美貌に何度も打ちのめされてきたせいで、心臓は、何か心臓の病気にでもなったかのように、肋骨の裏で激しく脈打っていた。今の二人の体勢は、まるでカンフー映画のワンシーンのようだった――英雄が美女を救うお決まりのシーン。空中でくるくると回転し、優雅に着地する...