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第1088章チャールズはマーティンに助けを求めた

マーティンがチャールズのそんな表情を見ることは滅多になく、思わず少し背筋を伸ばした。「どうしたんだ?」

チャールズは言った。「この間、僕が交通事故に遭って死にかけた件だが、あれはオースティンの仕業だったんだ」

「何だと?」マーティンは椅子の肘掛けに置いていた手をぐっと握りしめ、険しい顔つきになった。「いつ分かったんだ? なぜ今になって言う? あの件はずっと何か裏があると思っていたが、突き止められなかったんだ! まさか奴だったとはな」

彼はチャールズの言葉を疑わなかった。チャールズの能力を信頼していたからだ。チャールズがオースティンだと言うからには、100パーセントの確信があり、具体的な証拠も握...