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第1071話思い出を探して

彼女の頬が赤くなっているのに気づき、チャールズは思わず手を伸ばして触れた。彼の手のひらは涼しく心地よかったが、冷めるどころか、ハンナの顔はさらに熱くなった。

チャールズは心配そうに尋ねた。「暑すぎる?戻った方がいい?」

まだ十分に楽しんでいないハンナは、激しく首を振った。「大丈夫!暑くないわ。まだ5月だし、お出かけにはちょうどいい天気よ」

チャールズはまだ完全に納得していなかった。「本当に大丈夫?」

信じてもらえないと思ったハンナは、強く頷いた。「本当に大丈夫よ!具合が悪くなったら、ちゃんと言うから!」

それでようやくチャールズは安心したようだった。

三人はD大学で6時まで過ごした...