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第961話シエナ、あなたは変わる必要はありません、私はこれだけあなたが好きです2

シエナが話し終えると、ブルースの表情が変わった。

彼は布団の下から彼女に触れようと手を伸ばし、欲望を滲ませた声で言った。「男って誰のことだ? 俺に男の恋人なんていないぞ!」

彼の手が触れるところはどこも、滑らかで繊細な肌だった。

彼はもう一度せがんだが、シエナは拒んだ。彼の肩にもたれかかり、彼女は囁いた。「もう擦りむけそうよ! ブルース、飽きないの?」

飽きるわけがない。

それに、彼は何年も禁欲していたのだ。今なら仕事も、私用も、エルドンのことさえもそっちのけで、一週間ぶっ通しでベッドで過ごしたって平気だろう。

だが、賢い男はそんなことは口にしない。ブルースはシエナが根負けするまで...