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715話

大きなリビングルームは、ジョニーの震える息づかい以外、静寂に包まれていた。

一呼吸ごとに、その速さが増していった。

彼はソファに半分腰掛け、迷子の子犬のように辺りを見回していた。何をしているのか、何が欲しいのか、わからなかった。ただ、胸に巨大な岩が押し付けられているような感覚があった。

その重みは非常に重く、息をするのもやっとだった。

彼は身を起こし、行ったり来たりと部屋を歩き回り始めた。何かを失ったような気がしたが、どれだけ探しても見つけることができなかった。

その夜、ジョニーは家に車で帰った。

家は静まり返っていた。車から降りると、二階を見上げた。明かりは消えていた。

廊下に...