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616話

キングスレイはブレーキを踏んだ。

浴室は蒸気で満ちており、二人の荒い息遣いが空気を満たしていた。実際には行為には及んでいなかったが、まるでそうしたかのような感覚だった。

アマラはキングスレイの焦らしに疲れ果て、自分が今どれだけ乱れているか分かっていた。

彼女はガラスのドアに寄りかかって息を整えながら、「離して!もう十分でしょ?」とつぶやいた。

キングスレイは彼女の上に両手を置いた。

彼は頭を下げ、彼女の耳の後ろの柔らかい肌に唇を触れさせ、荒々しい声で言った。「どうして十分なわけがあるだろう?」

アマラは彼を押しのけた。「私の問題じゃないわ。どいて!寝たいの」

キングスレイは彼女を...