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532話

ジョニーは話し終えて、そっと電話を切った。

彼は椅子に深く腰掛け、しばらくすると、思わず指先で自分の唇に触れた。

そこにはまだローラの息遣いが残っていた。

彼女が恋しかった、本当に恋しかった。彼女と離れていた時間はあまりにも長すぎて、彼はほとんど絶望的だった。

ジョニーは自分が狂っていることを知っていた。

もはや正常ではないとさえ感じていた。

しかし、彼は良くなりたくなかった。

ローラが戻ってくれば、すべてが良くなると分かっていた。

車のドアをノックする音がした。

ジョニーは顔を向け、凍りついた。

車の外に立っていたのは、五十代の男性で、みすぼらしい服装をし、浅黒い肌を...