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44話

シャーロットは感謝からか、あるいはフレデリックの魅力に引かれてか、彼の首に腕を巻きつけてキスをした。

フレデリックは彼女を見つめ、その視線に宿る欲望がシャーロットの全身を熱くした。彼女は勇気を振り絞って尋ねた。「続けましょうか?」

フレデリックは突然身を乗り出した。

彼が前進し、彼女は後退した。シャーロットは仰向けになることを余儀なくされ、かろうじて肘で体を支えていた。

彼女はフレデリックを直視する勇気がなかった。目を伏せると、長いまつげが光の下で小さな扇のように影を落とした。

彼は彼女の手を一つ掴むと、その端正な顔に押し当て、触れさせた。「ラッセルさん、気に入りましたか?」

シャ...