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288話

夜になって、彼は自らロラのミルクを作ることにした。

ドアを開けると、シャーロットの顔が柔らかな灯りの下で穏やかに輝いていた。

ロラは母親の腕の中にすっぽりと収まり、しっかりとしがみついて、シャーロットが読む童話に聞き入っていた。

シャーロットの声は非常に落ち着いていて優しく、少しかすれた感じがあり、フレデリックはあの情熱的な夜々を思い出した。彼女が彼の下で、かすれた声で、やめてと懇願していた時のことを。

喉仏が動き、彼はそっとロラの小さな手にボトルを渡した。

ロラはそれをつかんで飲み始めた。

半分以上飲み干すと、彼女は眠くなり、小さな頭が傾き始めた。

シャーロットの声はさらに優し...