オメガからルナへ

91話

グラハムはテーブルに両腕をついて体を支え、ベラの髪に指を絡ませながら動いていた。ベラは彼の背中をしっかりと掴んだ。彼女は彼をもっと近くに感じたかった。彼の肌が自分の肌に触れる感覚が必要だった。グラハムは彼女の欲求を感じ取り、片腕を彼女の背中に回して彼女を引き寄せながら、もう片方の腕をしっかりと伸ばして姿勢を正した。

ベラは両腕と両脚で彼を包み込み、彼と一体となって動いた。彼の感触に夢中になっていた。

「エリー、もう限界だ」彼は彼女の首筋に顔を埋めながら低くうなった。

「いいわ、グレイ、私も一緒よ」彼女は喘ぎながら言い、片手を彼の髪に滑り込ませ、優しく掴んで彼をその場に留めた。

ベラはグ...