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70話

アシュリー視点

体の全ての部分が巨大な動かせない氷の塊に変わったような感覚なのに、私は頭を激しく振って、ほとんどバランスを崩すほどだった。

彼が一歩近づいてくるのを感じ、私の本能は逃げろと叫んでいる。でも、あまりにも多くの視線が私たちに注がれているので、筋肉一つ動かす勇気もない。実際、呼吸すらできないし、考えることさえできない。

「本当に大丈夫ですか、お嬢さん?何でも望むものを聞かせてください。私が personally 瞬きする間にそれを手に入れられるようにしましょう。王子であることには特権がありますからね。素敵に扱ってもらえれば、その特権をシェアする用意もありますよ」カイデンはクスリ...