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チャプター 309

アシュリー視点

王が去ってから、私たちの周りは静寂に包まれていた。評議会が私たちを中に招き入れ、話し合いをするための部屋へと案内してくれるまでは。

残念ながら、入室を許されたのは私だけ。他の皆は閉ざされた扉の後ろに残ることになった。

部屋は静かだった。居心地の悪さと、奇妙なほどの心地よさが同居するような静けさだ。室内の視線はすべて私に注がれている――待ち構え、観察するように。私はその場に立ち、呼吸を整えようと努めた。

評議員の一人、鋭い目つきと石をも砕くような声を持つ、白髪混じりの老人が咳払いをした。

「アシュリー・キングストン」老人は改まった口調で言った。「王国はウィリアム王の統治と、故カ...