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チャプター 302

カイデン視点

戦闘は何時間にも感じられたが、実際には一時間も経っていなかっただろう。そんなはずはない。あまりにも早く事が進み、流れを追うどころか、どうやって起こったのかさえほとんど認識できなかった。

俺は底なしに疲弊し、息を切らし、人間性の最後の欠片が指の間から滑り落ちていくのを感じていた。もう抑えきれない。まだ持っていたものは何であれ、今は消え去った。残っているのは魔力と、説明しがたい力への渇望だけだ。

森は今や静まり返っている。負傷者のうめき声と、消えゆく炎のはぜる音を除けば。戦闘は終わったが、血と死の悪臭が色濃く漂っている。

俺のローグたちが不揃いな列をなして集まってくる。体は打...