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チャプター 296

エライアス視点

どう考えればいいのか分からない。イーサンはいつものように妙にはしゃいでいるが、今回は何かが違う気がする。あのローグを連れてきて、まるで世界最高の宝物でも発見したかのように話している。

もちろん、俺は慎重になっている。このローグを信用していない。だが、イーサンが引かないのは見て取れるし、エヴェレットも同様だ。

「分かった、いいだろう」俺は立ち上がりながら言った。「行くよ。だが、もう驚かせるのはなしだぞ、イーサン。自分が何をしているか、ちゃんと分かっているんだろうな」

イーサンはただ、にやりと笑みを深めただけだった。「ああ、信じてくれよ。俺が見つけたものを聞いたら、信じられ...