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180話

コンスタンティン視点

廃墟を歩くのは辛い。かつて強大で美しかった場所は、もう存在していない。

亡き友人たちと共有した思い出や、今でもあまりにも鮮明に覚えている彼らの笑顔に、私は圧倒されている。

物事がこのようになってしまわなければ良かったのに、あるいは最初から友人に助けられなどしなければ良かったのにと思う自分がいる一方で、そんな汚らわしい考えを振り払う自分もいる。

過去にとらわれても何の得にもならない。それに、グレッグに私の問題で重荷を背負わせる必要はない。

私は横目でグレッグを見る。彼は私の隣を歩きながら、興奮して嬉しそうにしている。

私の兄弟たちみんながこうであってほしい。運命...