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146話

ジオ視点

独房での最初の一時間は、人生で最悪の時間に感じられた。かつて王と共有した良い思い出、何年もの間、彼を親友と呼んだ理由を思い出させるその記憶によって作られた心の壁を、乗り越えることができなかった。

私は彼の側に立ち、彼が決して傷つかないよう確かめることしかしてこなかった。私は彼の親友、唯一の相談相手、そして彼が望むところや必要とするところで使える盾となった。

そして、長年の奉仕への報酬がこれだ。結局のところ、彼の目には私は単なる従者に過ぎない。ケイデンは正しかった。認めたくはないが、あの小僧はあまりにも正しくて実際に痛いほどだ。

衛兵たちは私を楽しませようと最善を尽くしているが...