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10話

アシュリー視点

昨日は大変だったけど、今日はいい日になるはずだ。今回、イーサンがベッドの上に覗き込んでいる状態で目覚めなかったという事実からそう判断している。ドアに鍵をかけたからかもしれないけど、あるいは彼がようやく私がプライバシーを必要としていることに気づいたのかも。

ナイトスタンドの小さな時計をちらりと見て、私は笑顔になる。まだ早い時間だ。どういうわけか、あの三人の狂人たちより先に起きることができた。

無駄にする時間はないので、シーツを蹴飛ばしてバスルームへと忍び足で向かう。限られた時間の中で、いつもより速くシャワーを浴び、歯を磨き、着替える。

本を手に取り、部屋から忍び出る。共有...