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第611章生涯の幸せはあなたの手にあります

「スミスさんも同じお気持ちでしょう。息子がクラスメートにあんなひどいことをするなんて、夢にも思いませんでしたわ。もしローチさんとの和解が必要とあらば、今すぐにでも息子に土下座させて謝罪させることも厭いませんわ!」

「スミスさん、息子をきちんと躾けられなかった私の責任です。まずあなた様に謝罪いたします。申し訳ございませんでした」

セブと同年代か、中には年上と思われる親たちが、セブに頭を下げて謝罪した。しかしセブは、何の温かみもない冷たい表情で彼らを見つめるだけだった。

シャロンはデメトリウスと何気なく遊んでおり、彼らの方を一瞥だにしなかった。

デメトリウスは、最初の驚きこそあったものの、...