Read with BonusRead with Bonus

第595話私に調査してほしくないのなら、本当のことを言ってください

キャロリンは再び断ろうと首を横に振ったが、突然目の前が真っ暗になり、気を失ってしまった。

目を覚ますと、そこは病室だった。キャロリンは数秒間天井を見つめていたが、書斎で気を失ったことを思い出した。

完全に意識が覚醒すると、キャロリンはゆっくりと身を起こし、手に点滴がされているのに気づき、眉をひそめた。

まもなく、病室のドアが開き、執事が入ってきた。

キャロリンが目を覚ましたのを見て、執事の目は喜びに輝いた。「ストール奥様、ようやくお目覚めになられましたか！　丸一日一夜、意識が戻られなかったのですよ！」

キャロリンは信じられないといった様子で目を見開いた。「丸一日一夜？　本当に？」

...