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第580話一度引き返したらもう離れたくない

「私がやらないとでも思っているの？」シャロンは冷静さを保っていた。「あなたがどうしようと、私には関係ないわ。着替えるから。どいてちょうだい」

デイジーが動かないのを見て、シャロンはただ彼女の横をすり抜け、自室へと向かった。

シャロンがリビングに戻ってくると、デイジーがアンドルーの隣に座り、彼に何かを囁いているのが見えた。

シャロンは歩み寄り、数歩手前で立ち止まった。「アンドルー、もう行けるわ」

アンドルーはシャロンを見上げ、微笑んだ。「わかりました、ローチさん」

それから彼はデイジーに向き直った。「デイジー、ローチさんのことを教えてくれてありがとう。また今度」

アンドルーの笑顔と、...