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第579章シャロンの再紹介

キャロリンによって屋敷に閉じ込められているシャロンは、たとえ有用な情報を手に入れたとしても、それを外部に伝えることはできないと分かっていた。

そう思うと、シャロンの瞳に決意の色が閃いた。

続く二日間、シャロンは回復のため自室に籠っていた。三日目の朝になって、ようやく朝食のためにダイニングルームへ向かった。

テーブルについていたのはキャロリンとデイジーだけで、ギャレスの姿は見えなかった。

シャロンを見ると、デイジーは鼻を鳴らしてそっぽを向き、彼女を無視するふりをした。

キャロリンの表情は無関心だった。「風邪の具合はどう?」

「ほとんど良くなりました。お医者様を手配してくださって、あり...