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第576話お前の息子はもともとろくでなし!

ギャレスの顔が険しくなり、目に悪意が閃いた。

「シャロンなんかにストール家を継がせてたまるか!」

キャロリンがただシャロンを利用しているだけだと彼は願っていた。もし母が本気でストール家をシャロンに引き渡すつもりだと知ったら、たとえ実の母親であろうと容赦するつもりはなかった。

デイジーも同意して頷いた。「ギャレス、私も同感よ。シャロンにストール家を乗っ取らせるわけにはいかないわ!」

彼女はこれほど誰かを嫌いになったことはなかった。昨夜のパーティーでシャロンが男たちの注目を一身に集め、自分が気になっていた男性までもシャロンをちらちら見ていたことを思い出すと、デイジーは嫉妬と憎悪で満たされた...