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第554話私たちのために祈ってくれる?

バーニスは信じられない思いで目を見開き、恐怖と罪悪感で顔が青ざめていた。

「セブおじさん…」

「そう呼ぶな。家族を裏切る姪などいない。お前がジェシーの味方を選んだ以上、お前は私とシルバークレスト・グループの敵だ。今後は商売敵として、一切の容赦はしない」

セブの視線は冬の風のように冷たかった。「だが、かつては家族だったからひとつ忠告してやる。ジェシーから離れろ。さもなければ、何が起きたかさえわからなくなるぞ」

そう言うと、セブは彼女の横を通り過ぎて立ち去った。

バーニスはその場に立ち尽くし、青ざめた顔で彼を追うこともできなかった。

オフィスに戻ると、ポールがノックして入ってきた。「ス...