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第530話理不尽なのは君だ

セブは頷いた。「今、ポールにアルトンのことを調べさせているところだ。彼は飛行機から降りるとすぐにハーモニー・アパートメントへ行ってレオを探していた。レオがどこにいるか正確に知っていたんだ。彼がデミトリアスに何かするんじゃないかと心配している」

シャロンも同じ不安を感じていた。アイダモアにいた頃、デミトリアスはアルトンのような人物について一度も話したことがなかった。この突然の出現に、何か悪いことが起きそうな予感がして不安になった。

「デミトリアスを見守って、彼が二度とあの男と接触しないようにするわ。あなたは会社に集中して」

「ありがとう、シャロン。感謝するよ」

シャロンは首を振った。「今...