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50話

レストランの個室で、シャロンは既に三十分近く席を外しており、セブの眉は思わず寄った。「ポール、シャロンに電話してくれ」

彼の隣にいたベンジャミンは慌てて言った。「スミスさん、ご心配なく。サニーがライトさんと一緒ですから、何も起こりませんよ」

セブは口を引き結び、何も言わなかったが、明らかに機嫌が悪かった。

ベンジャミンは急いで彼にドリンクを勧めたが、それほど罪悪感は感じていなかった。

結局のところ、シャロンは普通の従業員に過ぎない。後でセブが真実を知ったとしても、シャロンのことで大騒ぎするはずがない。

ポールがシャロンに電話をかけた。すぐに、その場で電話が鳴った。

シャロンは携帯を...