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420話

シャロンは直感に従って、机の左側にある一番上の引き出しを開けた。案の定、そこには彼女の幼少期のアルバムがあった。

彼女はそれを取り出し、手の中でノスタルジーの重みを感じた。埃を払い、アルバムをめくった。

最初のページには、生後一ヶ月の赤ちゃん時代の彼女の写真があった。ベッドに寝そべり、カラフルな花の付いたピンクのニット帽と、それに合わせたニットの服とズボンを身につけていた。全てキャロリンの手作りだった。

ふっくらした頬の赤ちゃんを見て、シャロンは思わず微笑んだ。

セブはいつの間にか彼女の後ろに忍び寄り、肩越しにアルバムを覗き込んでニヤリと笑った。「君はとても可愛い子どもだったね」

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