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410話

セブの横顔は氷のように冷たかった。「まずはアイラの言い分を聞いてから決めよう」

「わかったわ」シャロンは返答した。

朝の準備を終えて出かけようとしていたアイラのところに、ブリッジズ・ヴィラからの使用人が急いでやってきた。

「ブリッジズさん、ギャリー・ブリッジズ様があなたにお会いになりたいとのことです」と使用人は言った。

アイラは眉をひそめた。「おじいさまは何について話したいと言ってた?」

使用人は首を振った。「わかりません」

「わかったわ。もう戻っていいわよ」とアイラは言った。

使用人が去ると、アイラは靴を履き替え、まだ朝食を食べているレオを見た。「レオ、後でジェロルドを学校に連...