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374話

シャロンはセブの広い背中を見つめていた。彼の手が触れた場所が火のように熱く、その熱が心臓へと広がっていくのを感じた。

数秒後、彼女は視線を外し、スパゲッティの皿を二枚持って外に出た。

セブは鍋を洗い終えて出てきて、食卓に座り考え込んでいるシャロンを見た。彼は彼女の向かいに座った。「どうして食べないの?」

シャロンは顔を上げ、目が合った瞬間、すぐに視線をそらした。「あなたを待ってたの。さあ、食べましょう」

そして、彼女は頭を下げてフォークを取り、スパゲッティを口に運んだ。

セブは警告した。「気をつけて、熱いよ!」

しかし遅すぎた。熱いスパゲッティが舌に触れた瞬間、シャロンの眉がしかめ...