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168話

セブの冷たい視線がついにシャロンからレオへと移った。

「行こう」

レオはうなずき、セブをオフィスへと案内した。

ポールはその場に残った。セブとレオが入った後、彼はシャロンの方を向いた。「ライトさん、スミス氏のことは気にしないでください。彼は実は…」

シャロンは彼の言葉を遮った。「ハリスさん、気にしませんよ。私はシルバークレストグループで働いているだけで、正社員ではありません。私がミスをしない限り、スミス氏が私に命令する権利はないのです」

ポールは言葉を失い、ただため息をついた。

約10分後、レオとセブが出てきた。シャロンはセブを無視してオフィスに入った。

セブの目が暗くなったが、...