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155話

電話の向こうのレオは一瞬黙り、囁いた。「誰かと一緒にいるの?」

「うん」

「それだけ」

電話を切った後、シャロンはセブを見た。「なんで急に夕食のことを聞いたの?」

セブは冷静さを保った。「君を見かけたから聞いただけだ。電話の邪魔をしたか?」

「いいえ」

シャロンは、自分がまだ電話中だったのにセブが話しかけてきたことを奇妙に感じた。

シャロンの困惑を無視して、セブは尋ねた。「誰だった?」

「カレンの息子のレオよ。私が大学生の頃に海外に行ったの。あまり話さないから、彼のことは言わなかったわ」

セブは目を細めたが、それ以上は追及しなかった。

二人はセブが提案したレストランへ行った...