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18話

マイケル

「必要な時は、ここにいるよ」

相棒。

「出血が早すぎる」

「今すぐ繋げて」

「ドク、彼を失いそうだ」

「血が必要だ。今すぐアルファを連れてこい」

「ここはどこだ?」鮮やかな緑の草が地面にきれいに広がり、野の花が独自の模様で咲いていた。空気は穏やかで、風がそよぎ、遊び心たっぷりに肌に触れていた。

自由を感じた。安らぎを。解放感を。

「やっと来たわね、息子よ」と、甘く遊び心のある旋律のような声が背後から聞こえた。振り向くと、長いゆったりとした白いドレスを着た背の高い金髪の女性がいた。彼女の目は青と灰色が混ざった魅惑的なものだった。彼女が近づいてくると、その笑顔...