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82話

アレックス

私は動かずに、開いたドアを見つめていた。彼が私のアパートで完全に裸でいて、私たちの間にはただ壁一枚だけという事実が、私の頭を混乱させ、脚の間に欲望を脈打たせていた。

誘惑が強すぎた。彼の裸の姿を見るには、ほんの数歩歩くだけでよかった。もっとも、私の想像力はすでに勝手に働いていた。彼の筋肉質な体と日焼けした肌に水が流れ落ちる光景だけで、私は息を飲んでしまうほどだった。

なぜそこに行くべきでないのか思い出そうとした。ちょっと覗くだけでもいいんじゃないか。それが彼の望みなんでしょう?彼はそうするだろうと期待していた、だからドアを開けたままにしたんだ。だから、なぜダメなの?

それは...