「お尻を見せてくれ。バックで抱きたい」

なんてこと！彼の言葉は私を興奮させると同時に、イライラさせた。今でも昔と変わらない傲慢で命令口調な男。いつも自分の思い通りにしたがる。

「なぜ私がそんなことを？」足が震えるのを感じながら尋ねた。

「選択権があると思わせてしまって申し訳ない」そう言うと、彼は私の髪を掴み、上半身を押し下げ、机に手をつかせた。

ああ、もう。思わず微笑んでしまい、さらに濡れてきた。ブライス・フォーブスは私が想像していた以上に荒々しかった。

＊

アネリーゼ・スターリングは、残酷さを表現するあらゆる言葉を使っても、この最低な上司を形容するには足りないだろう。ブライス・フォーブスは残酷さの象徴だが、不幸にも抗いがたい欲望の象徴でもある。

アンとブライスの間の緊張が制御不能なレベルに達する中、アネリーゼは誘惑に抵抗しなければならない。職業的な野心に従うか、最も深い欲望に身を委ねるか、難しい選択を迫られることになる。結局のところ、オフィスと寝室の境界線は完全に消えようとしていた。

ブライスはもはや彼女を頭から追い出す方法を知らない。長い間、アネリーゼ・スターリングは単なる父の部下であり、家族のお気に入りでしかなかった。しかし不運なことに、彼女は今や彼を狂わせる魅力的で欠かせない女性となっていた。これ以上彼女に触れないでいられる自信がない。

ビジネスと禁断の快楽が絡み合う危険なゲームに巻き込まれ、アンとブライスは仕事とプライベートの微妙な境界線に直面する。交わされる視線の一つ一つ、挑発の全てが、危険で未知の領域を探る誘いとなっていた。


フォーブス氏


「何してるの？降ろして、フォーブス」私は彼がソファに向かって私を運んでいる間、抗議した。
「心配しないで、君の望みを叶えてあげるよ」
「何も望んでないわ！」私は唸った。
次の瞬間、彼は私のお尻を強く叩き、皮膚が焼けるような感覚を与えた。
「くそっ！このクソ野郎...」
そして彼はまた私を叩いた。
「ブライス！」私は彼の背中に爪を立てながら叫んだが、彼は私をソファに投げつけた。
ソファに膝をついて、彼は私の手首を掴んだ。彼の掴みから逃れようとしたが、無駄だった。
「やめて。何してるの？」私は諦めながら要求した。
「遊びたいんだと思ったよ」彼は誘惑的な青い目で私を見つめながら冗...

139話