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24話

「カップルだけ?」とブレーデンが言った。「つまり…」

「はい」クリントさんが頷いた。「二人はカップルでないと参加できません」

「まあ!」エリンは手を叩いた。「その計画はおしまいね。リベイロさんとの商談に最善を尽くしましょう」

「頭おかしいんじゃないの?」ブレーデンが問いただした。

「いいえ、あなたこそ?」エリンが反論した。「本当にクルーズに行くつもり?!」

「君が提案したんだろ!」

「それはカップルのふりをしなきゃいけないって知る前よ?!」

「契約書にサインをもらうためなら何だってするさ」ブレーデンは言った。「これに失敗したら、祖父がもっと小さな仕事しか任せてくれなくなるかもしれ...