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71話

「私を信じてくれる?」

「はい」私はためらうことなく答えた。

サイラスは私に微笑みかけた。今度は彼の両手が私のお尻から太ももの裏側へと滑り、しっかりと掴んで自分の体に引き寄せながら、私の脚を彼の腰に巻きつけるよう導いた。私の手は咄嗟に彼の肩をつかんだ。彼が廊下を通って私の寝室へと歩いていく間、私は彼の顔をじっと見つめていた。肩で扉を押し開け、彼は中に入ると真っ直ぐベッドへ向かった。

彼は私を下ろす際、片手を私の肩甲骨の間に滑らせた。彼の体が私の上に覆いかぶさってきた。私は少しの恐れと少しの興奮を感じながら彼を見上げた。彼はただ黙って私を見つめるだけだった。彼が気持ちを変えてしまうのではないかと...