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56話

デヴォンは黙って脇に立ち、暗い目で私を見つめていた。ヴァルに外で待つよう命じてから、彼は一寸も動いていなかった。私の視線は彼の裸体を這い、すでに先走り液を垂らしている彼のものに留まった。今夜は誰も長くは持たないだろうという予感がした。

「入っていいわよ、ドール」私はテーブルから身を起こしながらヴァレリアに声をかけた。

数分間の緊張した沈黙の後、ドアノブが回り、ドアがゆっくりと開いた。ヴァレリアはためらいながら、部屋に目を走らせつつゆっくりと入ってきた。

「入って、ドアを閉めて」

彼女は言われた通りにしたが、その場から動かなかった。プレイルームの片隅に設置された小さなテーブルに目が留まる...